続・危険なアイツと同居生活
「てめぇ、職場でもそんなガキなのかよ」
優弥はぷっと吹き出す。
そして北野さんに向き直り、
「戸崎がお世話になっています」
頭を下げた。
ちぇっ。
優弥のくせに、調子だけいいんだから!
北野さんも優弥ごときにぼーっとなってしまってさ。
そんな赤い顔をしないで欲しい。
「……で、用って何?」
俺が聞くと、優弥は思わぬことを言った。
「スタジオを改装しようとして。
今のスタジオじゃ、小さすぎる。
それで、お前に設計を頼みたい」
その言葉に、
「え……」
固まったまま優弥を見ていた。