続・危険なアイツと同居生活
そんな時……
スタジオがノックされ、扉が開く。
そして、
「Lです。よろしくお願いします」
明るい、女性の声が聞こえた。
Fが男性グループだから、Lも男性グループだと思っていた。
……勝手に。
そして、オーラあふれる大ベテランだと思っていたのだ。
だけど……
Lは男性だけではなかったのだ。
そして、そこにいたのは初々しい顔をした高校生だったのだ。
扉の前で頭を下げる女性。
大きな黒髪のお団子を頭の上に作っている。
そして、上げられた顔は、目がぱっちりしていて愛嬌があって。
アイドルみたいに可愛かった。
さすが面食いの優弥さんが選んだだけある。
あたしがみすぼらしいとさえ思えるいでたちだった。