続・危険なアイツと同居生活
「それより、楽しみにしていますから。
課長のオタ芸」
俺は笑顔で課長を見る。
「仕方ないな。
可愛い戸崎の頼みは断れないからね。
それに、Fのライブも楽しみにしてる」
「え?」
俺は課長を凝視していた。
まさか……
まさか課長……
「俺と課長、後輩たちみんなでチケット応募して、偶然取れたんだ。
今回は山田部長も行くって!」
いつの間にか課長の隣に北野さんがいて。
ニヤニヤ笑っている。
「今回は先行販売もなくて苦労したよ。
業務時間内にみんなで電話かけまくった」
「し……仕事してくださいよ!!」
俺は大声で叫んでいた。
まさかと思ったけど、まさかこんな事態に陥るなんて。
安泰だった俺のサラリーマン生活、完全におかしなことになっている!