続・危険なアイツと同居生活
「……碧?ふざけんな!
俺が誰か分からねぇのか?」
「碧ー!!」
再び、悲鳴のような声が響き渡った。
「違うっつーの!
……俺は艶だ、艶様だ!!
この胡散臭い金髪、趣味悪い服装。
艶に決まってるだろうが!!」
「碧ー!!」
「だから違うって!
……設計部の戸崎と申します」
そう言って戸崎さんが頭を下げると、胡散臭い金髪のヅラが見事に吹っ飛んだ。
人々がキャーキャー騒いだ。
あぁ……
戸崎さん、やっぱり大馬鹿だ。
何だか俺が恥ずかしくなってしまうよ。
だけど……
戸崎さんのトークって、やっぱりすごい。
今日は馬鹿オーラ満載だけど、人を惹きつけて離さない。