続・危険なアイツと同居生活
「マジで?」
「マジでマジで。
でもな、玄のほうがすげーよ。
シェフだぜ?
……玄、何か話す?」
出た、無茶ぶり!
ごくりと息を飲む。
だが、玄は無茶ぶりされても怖気付かない。
ドラムセットを離れた玄はマイクを取り、相変わらずのしかめっ面で話しだす。
親睦会の時に見た玄とはまるで別人だ。
「報告だ。
実は先月……
碧が入籍した」
キャァァァァ!!
鼓膜が破れそうな悲鳴が上がる。
「……はぁ?それかよ」
そう言いつつも、にやりと笑い指輪を見せる碧。
再び悲鳴が起こり、
「おめでとー!!」
会場に声が上がる。