続・危険なアイツと同居生活
☆大切な仲間たち
昔からそうだった。
碧のことを言われるのは、くすぐったくて恥ずかしい。
「ありがとうございました」
俺は顧客を見送り、深く頭を下げた。
「戸崎さん、来週もよろしくお願いします」
笑顔でそう言ってくれる夫婦に、
「こちらこそお願いします」
俺も笑顔を返す。
こういう瞬間にやりがいを感じる。
建築士として、人の役に立っているんだと。
今はまだ、とある住宅メーカーの二級建築士。
だけど、勉強をして一級建築士を取って……
俺の夢は膨らむばかり。