続・危険なアイツと同居生活
「何から話せばいいのかな?」
中山がビクッと身体を震わせる。
「まずは……ありがとう」
中山は驚いた顔で俺を見た。
「碧の正体が変な男だったのに、ずっと好きでいてくれてありがとう」
中山は真っ赤になったまま、下を向いた。
その身体が震えている。
「俺さ、昔から時々怖くなってたんだ。
碧を求められると俺が粉々になりそうで」
だけど、唯ちゃんに支えられた。
碧も蒼も大好きだって言われて。
「それに、碧の話をするのも恥ずかしい。
なんていうか……」
俺にとって、碧は羞恥プレイだから。
そこのところは変わらない。
「ま……そんなこともあって……
黙っててごめん。
でも、中山がファンだと聞いて、素直に嬉しかった。
だから親睦会もやる気になったし、ライブも頑張れた」