続・危険なアイツと同居生活
主に唯ちゃんに支えられていた。
だけど、唯ちゃん以外の人にも支えられていた。
Fを好きと言ってくれる人、碧を好きと言ってくれる人。
彼らのおかげで、Fの碧がいる。
「……もう……戸崎さんは……」
中山はそう言って顔を押さえる。
そして、肩を震わせて泣いていた。
俺はそんな中山の頭をぽんぽんと叩く。
「戸崎さんは……
どうしてそんなに……」
中山の思いが嗚咽とともに吹き出す。
「マジでかっこいいし……
憧れだし……
初めて戸崎さんを見た時から、やたら意識してしまうし……
そうしたら、本当に碧だし。
それなのに、平気で馬鹿なことばっかりするから……」
中山はイチゴミルクに手をかけた。
そして、涙を流しながらそれを見た。
「俺……戸崎さんのファンになってしまいました。
……ごめんなさい。
素直じゃなくて。
可愛げのない後輩で」
ありがとう、中山。
中山のまっすぐな気持ち、本当に嬉しいよ。
だから、日頃のあれは、愛嬌。
俺は甘んじてそれを受け止めるよ。