続・危険なアイツと同居生活
「戸崎。バーベキューいつ行くか?」
図面を見つめる俺に、北野さんが話しかけた。
そして、満足そうにバーベキュー招待券を持っていた。
親睦会の景品。
焼き肉食べ放題かと思っていた。
だが、今年はとある施設のバーベキュー招待券だったのだ。
「いつでもいいですよ。
……あ、でも今日は無理です。
友達と飲み会の予定ですから」
俺は笑って先輩を見た。
「平日は無理だろ。
……戸崎はいつも楽しそうだな」
「えぇ……楽しくなきゃ、生きていけませんから」
俺はそう言って優弥のスタジオの図面を確認した。
これなら、優弥も納得してくれるだろう。
俺の最大限のアイデアを出しきった、傑作だから。
優弥の喜ぶ顔が楽しみだ。