続・危険なアイツと同居生活
「お茶茶が入りましたよ」
そう言って現れた蒼。
お盆に菓子とお茶を持っている。
お菓子は蒼の好きそうな苺大福。
蒼の野郎、相変わらず馬鹿にしやがって。
「遠藤様、さぞかしお疲れでしょう。
飲みなさい」
そう言う蒼にそそのかされて、そのお茶を口に含んだ……
その瞬間、思わずお茶を噴き出す俺。
やべぇ!
何だこれ。
めちゃくちゃ辛い。
鼻がつーんとして、涙がでる。
「遠藤様、下品ですよ」
そう言っておいしそうに自分のお茶を飲む蒼。
くそ……
マジでこいつ……
ガキかよ。
「どうですか?
わたくしめの入れた、わさび茶は」
「くそガキ!!」
俺は大声で叫んでいた。
なんだかんだで蒼は楽しそうだ。
結婚式前なんて、俺の秘密があーなんて泣いていたのに。
蒼はいつもそうだ。
気付いたら、誰とでも仲良くなってしまって。
不思議な魅力があるんだ。