続・危険なアイツと同居生活



「じゃ、お前ら。

演奏の準備をしろ」




Lに向き直って優弥さんが言うと、




「はい!!」




四人は大きな返事をして、




「よろしくお願いします!」




頭を下げる。



すごい。

何かの部活みたい。

Fにとって優弥さんはメンバーの一員だが、Lにとってはプロデューサーだということを改めて感じた。

そして、優弥さんの存在は絶対なのかもしれない。




「お前ら、ライブだと思え。

気を抜くんじゃねぇよ」




その言葉に、




「はい!!」




再び返事をする。

楽器を用意し、マイクを調整し、所定の位置に立った四人はすっかりプロの顔になっていた。




何だか胸がドキドキする。

新しい世界に入っていくみたいで。




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