続・危険なアイツと同居生活
演奏を終えても、その煌めく青春ソングは耳の中に心地よく残っていた。
一回聞くと記憶に残りそうなサビのメロディー。
スキップしたくなるような爽快感。
あたし……Lも好きかも。
「さて。お前ら、感想は?」
Fの三人に向かって言う優弥さん。
Lの四人は緊張した顔で三人を見た。
「いいんじゃね?」
蒼……いや、碧がぶっきらぼうに吐き捨てる。
「ボーカルは声量もあって伸びやかだし、コード変化もスムーズだし」
碧に褒められて、あやは頬を染めてお辞儀をした。
「ただ、高温が安定しないのと、ギターのリズムをより正確になるよう練習したらいいと思う」
クールで低い碧の声。
だけど、優しさは蒼と変わらない。
そんな碧にどきんとする。