続・危険なアイツと同居生活





土曜日……。





俺たちは、とある小さなライブハウスの控え室にいた。

今日はFとしてではない。

ふとももフェチとしての出演。




ふとももフェチなんてグループ、きっと誰一人知らない。

そして、きっと馬鹿にされて終わる。

それでいいんだ。





金髪のヅラに、大きな眼鏡を付けた俺。

俺は例の青いTシャツに着替える。

優弥は黒いハットにサングラス。

慎吾はキャップに黒縁眼鏡。

そして、賢一は赤毛のカツラに鼻眼鏡だ。

異様な雰囲気の俺たち。

誰もFとは気付かない。

他の出演グループが白い目で見ていた。




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