続・危険なアイツと同居生活

「お前ら、Ｆに追いつくのはまだまだだな」




優弥さんが鼻で笑う。

すると、「はい！」と返事をする一同。

そんな初々しいＬは何だか可愛い。

Ｌも人気者になるといいな。

Ｆのように素敵な音楽を聴かせてくれるから。

そして、素晴らしい二組を作った優弥さんは、本当に天才だ。

だけど、そんな優弥さんはやっぱり鬼。





「碧、酙、玄！

ここで貫禄を見せつけてやれ。

初見で青春オレンジを演奏して、Ｌに聴かせてやれ！」



「……っはぁ!?」




メンバーの顔は凍り付いていた。

そして、すごく嫌そうな顔に変化する。

そこにはもう、碧、玄、酙なんていない。





「じょっ……冗談じゃない！

ベースの弦切れてるのに」



「俺のギターなんて、水虫ギターだよぉ」



「俺は水虫だから、痒くてバスドラム踏めねぇ」




そんな三人を見て、鬼の優弥さんは本領を発揮する。




「つべこべ言ってねぇで準備しやがれ、てめぇら!!」