続・危険なアイツと同居生活
「どーも、こんちは。
ふとももフェチです」
蒼が変なポーズを取って自己紹介した時には、すでに会場から拍手喝采が起こっていて。
「俺たちイカすでしょ?
すげーのよ」
そう言って、人々を煽る蒼。
そして、会場が蒼の言葉に湧いていた。
そのMC能力は天性のものがある。
……いや、蒼の努力の結晶だ。
「戸崎さーん!!」
隣で叫び声が聞こえた。
気付いたら、中山という男性の集団が隣にいて。
蒼に手をふっている。
それを見て顔を歪ませる蒼。
「げっ。職場の人たちがいる。
俺のこんなカッコいい姿を見られるなんて……」
「いーじゃん。
ザキ人気者じゃん!」
慎吾が笑っていた。