続・危険なアイツと同居生活
「でも、やっぱりすごいな、戸崎たちは」
「え?」
思わず北野さんを見る。
「馬鹿だけど、まんまと乗せられた。
それに、Fをあんなに近くで見られるのは感動した」
「ふとももフェチです!!」
俺はそう叫び、逃げるようにデスクを離れていた。
土曜日の演奏をFと言ってもらいたくない。
Fとは全く関係ないのだから。
ふとももフェチ。
あのライブはたった三日で完成させた。
血を吐くほどしんどいFと一緒にされたら困る。