続・危険なアイツと同居生活
その時……
「あ……あの、キングのカズさんですよね?」
近くで女子の声がした。
カズは得意げに顔を上げる。
俺もつられて声のする方を見た。
すると、そこには二人の若い女の子が立っていて。
真っ赤な顔でカズを見ている。
「あっ……あたしたち、ファンなんです!」
「サイン下さい!!」
笑顔でサインに応じるカズ。
ファンサービスもなかなかだ。
俺はそんなカズを笑顔で見ていた。
女の子たちは笑顔でサインをもらい、席に戻ってきゃあきゃあ騒ぐ。
「困るよな、人気者って」
カズは再び得意げな顔をした。