続・危険なアイツと同居生活
「それにしてもお前ら、おかしなグループだな」
カズの言葉に、ごくっとビールを飲み込む。
カズはそんな俺を舐め回すように見て、そして煙草に火を点けた。
そんなカズの視線にいちいちビビってしまう。
まさか……
まさか、バレてないよね?
「お前ら、四人とも相当の実力者だろ。
ライブにも慣れている」
やっぱりカズの目の付け所は違う。
何も考えずに楽しんでいたのに、見る人は見るんだ。
「あれだけの実力で、名前も知られてねぇのはおかしいよな」
「ほ……方向性の問題じゃない?」
俺は苦し紛れにそう言っていた。
「だって俺ら馬鹿じゃん。
こんな馬鹿グループ、有名にならないよ」