続・危険なアイツと同居生活
「キング、デビューするんだって?」
話題を変える俺。
その話をした瞬間、目を輝かせるカズ。
「ようやくだ。長かった!」
そんなカズの嬉しそうな顔を見ると、何だか俺まで嬉しくなる。
「だけどますます厳しくなるな。
プロの世界にはすげぇ奴がたくさんいる」
「そうだよね……」
何となく同調する俺。
この、煮え切らない態度がいけなかった。
「Fくらい実力がねぇと駄目なんかな?」
「え……」
思わぬ言葉に、俺は固まっていた。
まさか……
まさかここでFの話題が出るなんて!