続・危険なアイツと同居生活
カズはそんな俺をじーっと見る。
どうしたのかと首を傾げる俺。
すると、カズはまたまたありえないことを言う。
「うーん……
やっぱりザキ、何か見覚えのある顔だ」
再びフリーズする俺。
今度はまずい。
俺の背中を冷や汗が伝った。
「ザキって眼鏡を取ると、イケメンじゃね?」
「い……いや、かなりの近眼だから」
そう言ってわざと眼鏡を押さえる。
この眼鏡を取られたら終わりだ。
どうやらカズはFのことをよく知っているらしく、この前のライブにも来てくれたから。
俺が碧だと知った時のカズの反応。
……考えただけでも恐ろしい。
カズ、きっと本気でキレるだろう。
俺の言葉は出まかせだったと思うだろう。
だけど、それは違う。
俺は本気でカズを応援している。