続・危険なアイツと同居生活





カズはそんな俺をじーっと見る。

どうしたのかと首を傾げる俺。

すると、カズはまたまたありえないことを言う。




「うーん……

やっぱりザキ、何か見覚えのある顔だ」




再びフリーズする俺。



今度はまずい。

俺の背中を冷や汗が伝った。





「ザキって眼鏡を取ると、イケメンじゃね?」



「い……いや、かなりの近眼だから」




そう言ってわざと眼鏡を押さえる。

この眼鏡を取られたら終わりだ。

どうやらカズはFのことをよく知っているらしく、この前のライブにも来てくれたから。

俺が碧だと知った時のカズの反応。

……考えただけでも恐ろしい。




カズ、きっと本気でキレるだろう。

俺の言葉は出まかせだったと思うだろう。

だけど、それは違う。

俺は本気でカズを応援している。






< 731 / 781 >

この作品をシェア

pagetop