続・危険なアイツと同居生活
「ヅラ!?」
驚くカズ。
焦る俺。
転がっていくカツラを追いかける俺の足は、アルコールでよろめいて……
無様に地面に倒れこむ。
身体に痛みが走り、思わず声を上げた。
「おい、ザキ!
大丈夫か?」
呼ばれて身体を起こす。
そして、見上げるカズの顔。
カズは……
凍り付いていた。
「ザキ……お前……」
「なに?」
そう言って何気なく手元を見る。
すると、そこには俺の特大眼鏡が落ちていた。
ひぃぃぃぃ!!
思わず声を上げそうになるのを我慢する。
そして、黙って下を向いた。