続・危険なアイツと同居生活
俺は馬鹿だ。
どれだけカズを応援しても、所詮俺は碧。
カズにとっては雲の上の人だから。
俺が応援すればするほど、それはカズにとって屈辱になる。
……正体を知ってしまったカズにとって。
「……碧?」
カズの声は震えていた。
俺も下を向いたまま震えている。
そして、震える声をふり絞る。
「待ってるから」
「え?」
カズはぽかーんとして俺を見ている。
「ライバルとして、待ってるから」