続・危険なアイツと同居生活





俺は馬鹿だ。

どれだけカズを応援しても、所詮俺は碧。

カズにとっては雲の上の人だから。

俺が応援すればするほど、それはカズにとって屈辱になる。

……正体を知ってしまったカズにとって。






「……碧?」



カズの声は震えていた。

俺も下を向いたまま震えている。

そして、震える声をふり絞る。





「待ってるから」



「え?」




カズはぽかーんとして俺を見ている。




「ライバルとして、待ってるから」





< 734 / 781 >

この作品をシェア

pagetop