続・危険なアイツと同居生活
俺は深呼吸をする。
そして、ゆっくりと前田課長に思いを伝える。
「大丈夫です。
仕事も今まで通りに取り組みます。
夢だったのです。
こうやって、お客様の家を設計するのが」
「そうか……」
前田課長は静かに頷く。
「それなら止めはしない。
君は仕事も十分頑張ってくれているから。
だけど……」
前田課長はそう言って口を閉じ、じっと俺を見つめる。
その視線に身動きが取れなくなる。
「ファンとして言わせてもらう。
Fのライブが失敗したら……」
「大丈夫ですから!!」
俺は叫んで席を飛び出していた。
あぁ、みんなファンファンって!
恥ずかしいじゃん!
だけど……
やっぱり嬉しい。
ファンのためにも夏フェス成功させなきゃ。
まずは今月末のフェス。
意外にも日にちが迫っている。
仕事もFも怒涛の勢いだ。