続・危険なアイツと同居生活
顔を歪めて叫ぶ俺を見て、ふっと笑うカズ。
「碧がそんな顔すんじゃねぇ。
いつもみてぇに、不敵な顔してろよ」
「カズ……」
俺は泣きそうな顔でカズを見ていた。
違うんだ!
許してもらおうとか、すごいって言ってもらおうとか、そういう意味じゃない。
伝えなきゃ。
俺の正直な気持ち。
「カズから連絡がなくて、すごくへこんだ。
俺のせいで、カズを傷つけたと思っていた。
でも俺、本当に嬉しかった。
馬鹿なことをしていた俺たちなのに、カズに認められて」
ヤバイ。
何だか泣きそうだよ、俺。
「キングのライブ、めちゃめちゃに壊したのに、頑張れって言ってくれて」
「馬鹿だな、碧は」
カズはそう言って笑った。
俺はカズを散々に傷つけたのに、カズは何でそんなに笑っているのだろう。