続・危険なアイツと同居生活
ー中山sideー
「ヤバい!!早く前行きましょうよ!」
俺は先輩たちを引き連れ、かなり前まで移動していた。
それでも前にはたくさんの人。
加えて後ろからもぎゅうぎゅうと押される。
入場制限がかかったアナウンスが流れていた。
「すごいな、Fの人気」
北野さんが唸る。
本当にFの人気はすごい。
そんなFの碧と働いているなんて。
俺は夢でも見ているのだろうか。
押しつ押されつして、時間が来るのを待つ。
大量の水を飲んで、頭にタオルを被る。
やべぇ。
めちゃくちゃ熱い。
だけど、きっとステージ上はもっと熱い。