続・危険なアイツと同居生活




そんな四人をぽかーんとみるL。

文字通り、ぽかーんと口を開いて。




「何だよ、てめぇら」




優弥さんが睨みを効かすと、慌ててピシッと背筋を伸ばす。

そして、




「せっ……先輩!

自分たち、まだまだっす!!」




そう言って頭を下げた。



こんな四人だから。

初々しくて向上心がある四人だから、優弥さんは青春グループとして売り出したのかもしれない。

Fが屈折グループなら、Lは直進グループだ。







「碧さん!

いつもどうやって練習されていますか?」




あやが興味津々で蒼に聞き、




「俺はね……」




いつものように優しく答える蒼。

その隣で、慎吾は啓介、雄太郎と世間話をしている。

そして、優弥さんはリードギターの豪に鬼の特訓を開始していた。

そんなみんなをぼんやり見つめるあたし。





あたし……

歓迎されているけど、やっぱり邪魔者だったかな。

あたしはみんなに溶け込める、なんの取り柄もない。

何だかチクリと胸が痛んだ。





< 76 / 781 >

この作品をシェア

pagetop