続・危険なアイツと同居生活
「碧、あたしに気付いたかな?
とびきりのお洒落してきたのに」
「あたし、碧と目が合ったよ!」
そう言いながら、女性たちはトイレから去っていった。
コツコツコツコツ……
その足音が小さくなった。
ホッとするあたし。
小さくため息をついた。
「俺は唯ちゃんしか見てないよ」
蒼はあたしを抱きしめたまま、耳元で囁いた。
ビクッと身体を震わす。
耳から蒼に食べられてしまいそう。
ほんとに変な気分だよ。
だけどね……
蒼、元カノも見ていたよね?
あたししか見てないなんて、嘘だよね。