夏に咲く桜
それから三日後。
空はまだ梅雨になる気配がなく、すっきりとした青だった。
そして今日、うちの学校に教育実習生がくることになった。
女の人が二人に男の人が二人の四人。
朝は実習生を紹介するために集会が開かれた。
全校生徒がゾロゾロと体育館に移動する。
上靴がペタペタとリズム刻む。
私は賢太の姿が見たいから、由紀に無理言って遅く教室から出る。
賢太はいつも遅く教室を出るから。
私もそれに合わせて遅く出るようにした。
少しでも賢太と話したい、賢太が私のことを考えて欲しい。
恋の力ってすごいよね。
直前までは絶対無理だとか思ってるけど、実際その時になったら自然に接することができるんだもん。
告白もきっとする時はすんなり『好きです』って言えるんだろうな。
そんな事を考えて廊下へ出ると向こうから賢太が友達と歩いてきた。
私の目には賢太から金色に輝くオーラが見える。
「賢太、おはよっ!!」
「おはよー、ちーぽん」
「集会とかめんどーだよね」
「ほんと。勘弁してほしいわ」
なんてなんてことない会話をする。
それだけで私の心は満たされていく。
空はまだ梅雨になる気配がなく、すっきりとした青だった。
そして今日、うちの学校に教育実習生がくることになった。
女の人が二人に男の人が二人の四人。
朝は実習生を紹介するために集会が開かれた。
全校生徒がゾロゾロと体育館に移動する。
上靴がペタペタとリズム刻む。
私は賢太の姿が見たいから、由紀に無理言って遅く教室から出る。
賢太はいつも遅く教室を出るから。
私もそれに合わせて遅く出るようにした。
少しでも賢太と話したい、賢太が私のことを考えて欲しい。
恋の力ってすごいよね。
直前までは絶対無理だとか思ってるけど、実際その時になったら自然に接することができるんだもん。
告白もきっとする時はすんなり『好きです』って言えるんだろうな。
そんな事を考えて廊下へ出ると向こうから賢太が友達と歩いてきた。
私の目には賢太から金色に輝くオーラが見える。
「賢太、おはよっ!!」
「おはよー、ちーぽん」
「集会とかめんどーだよね」
「ほんと。勘弁してほしいわ」
なんてなんてことない会話をする。
それだけで私の心は満たされていく。