夏に咲く桜
話してる生徒に先生は注意し、実習生が入場してきた。


実習生は緊張した顔で入場し、生徒たちは拍手をしながら初めて見る実習生の顔をまじまじと見た。


実習生がステージの上にのぼり、準備されていたパイプイスに座ると司会の先生が一人ずつ軽く紹介していった。


どの実習生も顔が固く、あからさまに緊張していた。





「ちかー、遠くて全然見えないよー」

由紀は体を左右に揺らしたり、背伸びをしながらステージの上にいる実習生たちの顔を見ようと必死だった。


私は賢太に向かれていた目をステージに向け、由紀と一緒になって見た。


「ほんとだー、全然分からないや。でも、うちのクラスの担当いないからあんまり関係ないんじゃない」

実習生が一人ずつ挨拶してるのを聞きながら私たちは顔を見ようとまだ頑張っていた。

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