世界の隅







家族の人には学校のことがバレないように、普通の女の子のように笑って、笑ってごまかした。






学校に行っては物を隠されたり壊されたり。だけど、何事もなかったように振る舞った。





それが限界に達した。




家の人達と食事をしていた時、学校のことを聞かれてなんと言おうか考え込んでいるいちに涙が溢れ出していた。拭っても涙は枯れることを知らない。




「どうしたっ!?」

「何かあったのか!?」




全て、今までのことを告げた。



涙ながらに声もカラカラで喋っている私に、みんな心配そうに聞いてくれた。しゃべり終えた私の頭を抱き寄せ「頑張ったな」って、その日は大声で泣いた。















家族しか












信じられない。









信じない。


















何も要らない。
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