自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
いつも通りポーカーフェイスな蘭子だけど、俺の制服のシャツをぎゅっと掴む。
やっぱ怖いよな。
「大丈夫。もうぜってー来ないから!な?」
「……うん。ありがと」
「気にすんな。ほら!ありすちゃんと遊んで来い?」
「遊ぶけどさ……あ、ありすが……」
蘭子の視線の先を見れば、泣いて銀の胸に顔を埋めてるありすちゃん。
銀は溜め息吐きながら、背中を優しく撫でてあげてる。
銀の彼女ってもしかして………
ありすちゃん!!?
「もう泣くなって……追い払っただろ?」
「うっー!!怖かったよぉ……銀くん!」
「いつまでも泣いてる女は嫌い。早く泣き止め、ありす」
「うんっ……ご、ごめんなさい……」
「それでいい。笑ってろ」
頭を撫でてあげてるこの関係。
図星だ。
ジーっと視線を送る俺らに気付いた銀が顔を赤くした。
「お前ら……付き合ってんの?」
顔を合わせてから、同時に頷く。
なんか初々しい!!