自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
大好きなヤツらには迷惑かけたけど、この判断で正解だった。
動きは早くて噂から3日後のこと。
いつも通り3人で帰ってると、校門を出た直前に向かいから柄の悪い集団。
「咲斗だ」
銀の声の通り、目の前には中学以来の清野咲斗。
黒の学ランに黒髪で見た目じゃ悪そうになんて見えない。
ただ、ケンカになると人間豹変。
「久しぶり。相変わらず3人で固まってるんだ」
「そうだけど。なんか文句ある?」
「音瀬って損してると思わない?わざわざ、学力落として同じ高校行くんだもんね」
「別に?わざわざ、学力落としてまでコイツらといる価値あるから」
元々、銀は学年で学力トップだった。
なのに俺らと同じとこ来るって……まぁ、損って言われても仕方ねぇな。
相変わらず突っ掛かって来るヤツ………。
「俺が用あるのは諒哉だ。へぇ~相変わらず金髪」
「咲斗は地味だな~。ずっと」
「うるさいな。……そろそろ潰すから待っててね」
「やれるもんならやってみな?」
「余裕じゃん」
見下した目で鼻で笑う。
すっげー腹立つんですけど!!