自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
ここで俺らから手出したらダメ。
我慢。
「ま、楽しみにしてて。諒哉」
「潰されんのは咲斗だっつーの」
「期待しとくよ」
咲斗が背中を向けて歩き出す。
あれ?
ケンカしないで済んだ?
それならいんだけど………。
なんて思ってた俺が甘かった。
かかってきたのは咲斗以外の6人の男達。
「はぁ!?最悪!どうする!銀!」
「じゃあ、逆にお前らはやられっぱなしの性格か?」
「無理無理!やる!ケンカするー!」
「大地のバカ!俺もうケンカヤダー!」
とか言いつつ、やられたらやり返すしかない。
くそ~………一番倒したかった咲斗がいないなんて、俺ら遊ばれてるみたいじゃんか!
3人対6人。
校内トップの時よりも人数は少ないけどさ………。
「うげー………口ん中すげー血の味……。誰か水ねぇ?」
「ない。大地暴れすぎ。公園でも行って血濯ぐ?」
「そうするしかねぇな……っ…いって……」
「大丈夫か諒哉!?唇切れてる!」
「早くどっか近くの公園行くか…」
腹を抱えて倒れこんでる6人を置いて、大地と銀と近くの公園に行く。