自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



ほんと意味分かんない。


これで何回目だろう……。


かけても、かけても繋がらない電話。


いつも留守電に繋がってしまう。


最初の2回は「連絡ちょーだい」って入れたけど、あとは何も入れてない。


だって折り返し連絡来ないから………。



「ったく………バカ諒哉ー!!」



誰もいない屋上で目一杯叫んでみる。


それと同時に、目にずっと溜まってた熱いモノが溢れてくる。


視界が歪む。


アンタのせいでぼやけて前見えない。



「何が校内トップだ……。守るために一人にすんのかって……」


“俺だけの特別な女になって”って言ったのどこのどいつだ。


いないの良いことに散々悪態つく。


なのに………


大好きだ。



「ツラ……諒哉のバカ……もう知らない…」


一人で泣いててもダメなの知ってる。


ただ、もうどうすればいいか分かんない。


ありすだって同じ状況だし………。



会いたい……諒哉に。


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