自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
体調悪くて早退したってことにしておいてもらって、あたしは学校を出た。
午前中だから全然明るい。
途中までは定期使ってなんとか行けるか……。
改札を抜けてあたしは諒哉んちへと向かう。
連絡ナシに押し掛けて大丈夫だろうか?
あたしか勝手に行動したら迷惑かな?
やっぱり、あたしに飽きたから突き放してるのかも………
今更マイナス思考。
バカバカ………あんまり考え込むな。
考えたら負け。
行動すれ、あたし。
こんな時に限って妙に早く感じる電車に揺られてる時間。
もう着いちゃったんですけど。
うろ覚えな記憶を頼りに、歩いて諒哉んちを目指す。
何、してるかな?
「ここだ……」
大きな一軒家。
ここまで来たのに、チャイムを鳴らす勇気が出なくて指先が震える。
押せ……頑張れ。
─────ピンポーン………
お願い………。
諒哉出て来て………。