自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



ガチャっと開いた扉。


恐る恐る顔を上げると、ふわふわした茶髪が似合う若くてキレイな女性。


だ、誰……?


やっぱ浮気!?



「はーい。あら!諒哉と同じ学校かしら?制服が似てるわ~」

「あ……えっと…、諒哉くんと同じ高校の引地です。諒哉くんいますか?」

「いるわよ~!あ、よかったら中入って♪」

「え、いいです!結構です…」

「そんなこと言わずに~!諒哉ー!お友達来たわよ!」


お母さんかな?


あたしの腕をぐいぐい引っ張り2階へと上がってく。


友達ってより、彼女なんだけど………。



「ごめんなさいね~。諒哉が学校行かないから来てくれたんでしょ?」

「ちょっと心配になったので………」

「……もしかして~……彼女さん?」


躊躇った。


たった数秒ですごく躊躇ったけど、小さく頷いたあたし。


すると、パアッと明るい笑顔で諒哉の部屋の扉を叩いた。


「諒哉ー!彼女来てるわよ~!」

「ええっ!?ら、蘭子!?」



勢いよく開いた扉から出て来たのは、ジャージ姿の諒哉くん。


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