自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
なんかヤバイな。
タバコの煙を吸ったり、吐いたりする度に痛むあばら。
どうしよ、すげー痛い。
「諒哉…?ほんとにお前大丈夫か?」
「相変わらずあばら痛いんだけど……この前折った時よりいてぇ」
「それ悪化してんじゃね!?」
「ん。確実にしてるっぽい」
「ったく……帰るぞ」
銀と大地に支えられてバイクにやっと跨がる。
運転出来る自信ねぇ……。
ふらふらするし、すげー熱っぽい……。
骨折仕立てって感じのアレ。
「諒哉のバイク学校置いてけ。今日後ろん乗ってけよ」
「や、いいわ」
「よくねぇ!はーい、乗った乗った!」
大地に引っ張られて、半ば強制的に大地と2ケツ。
俺のバイク~………。
それに、めちゃくちゃ眠たいし……。
「諒哉~?静かだけど生きてっか?」
「んー……」
微かに聞こえる大地の声。
ヤバ………寝そう。