自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
やっと咲斗の件落ち着いたし、蘭子に会いたいんだって。
ずっと寂しい思いさせてたじゃん?
蘭子は気使うし、不器用だから一切そうゆうの言ってこないけどさ。
「銀。お前もきっと、ありすちゃんのとこ行くんだろ?」
「まぁ……そうだな。行ってやりたい」
「しょーがねぇ………大地様のバイク貸してやるよ!」
「サンキュー!!さっすが大地!」
投げ渡された鍵をしっかり握った。
見た目がボロボロでも、身体中痛くても蘭子の顔見れば楽になる。
銀んちを走って飛び出し、蘭子に電話をかけてみた。
たったの3コールで出てくれた電話が、嬉しくて嬉しくて……。
「もしもし!蘭子!今から行くから待っとけよ!」
『は、はぁ?朝何時だと思ってんの?』
「じゃ、また後で!」
スマホから耳を離して、バイクにエンジンをかけた瞬間に聞こえた蘭子の声。
なんだ?
伝え忘れ?
『き、気をつけて来て。焦んないでよね』
好きになった子が、蘭子で俺は今最高に幸せ。