自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
【蘭子side】
“クリスマスや記念日を大切にしてくれない彼氏って最低”
どっかで聞いたことのある言葉。
最低とまでは思わないけど、まるであたしの彼氏。
学校でありすとも「クリスマスデートなしだね」なんて苦笑いしてた。
所詮、あたしよりもケンカが好きなんでしょ?
強気でいたいけど、諒哉が心配で強気にもなれない。
情けない。
そんなアイツから突然きた電話は4時7分。
バカじゃないのって呆れる時間だけど、無性に嬉しくてニヤける……。
ベッドから飛び起きて、慌ててするメイク。
おかげでアイライン雑になるじゃん。
手抜きって思われるの嫌で、大人っぽい黒のワンピースにコートを着てガッツリオシャレした。
急いで明け方の肌寒い外に出て諒哉を待つ。
きっと、バイクで来るでしょ?
早く来ないかな………。