自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
独占欲とか強い方じゃないけど、あんまり良い気しない。
もちろん、諒哉だけじゃなくて音瀬も言われてるわけ。
「銀くんにチョコあげようかな♪」
「大地くんにもあげるわっ!」
「ほんとに銀くんカッコイイ~♪」
イライラしてる様子のありす。
机をバンッと叩いて立ち上がった。
あ、ちょっと……なんて止める前にズカズカ女子の集団に向かう。
行っちゃったし………。
「ちょっと!銀くんはあたしの彼氏さんなのです!」
「はぁ?ちょっと可愛くて隣に置かれてるからって調子に乗るんじゃないわよ」
「ほんと。そうゆうのマジうざい」
「釣り合わないんだよ。ぶりっこ」
ありすの一言で女子軍から反撃。
勝ち誇った女子軍と、泣きそうな顔のありすを見れば勝敗なんてもう……。
「悔しいー!!蘭子ちゃんは嫉妬しないの!?」
「嫉妬?しない」
「やっぱり蘭子ちゃんって大人………」
嘘。
胸がモヤモヤする。