自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
悔しいし、認めたくないけど最近はすごく諒哉が………好き。
どんだけ惚れさせれば気済むのさ。
「蘭子。バレンタイン待ってるなー」
「あたしから貰わなくても、他の子からたくさん貰うんじゃない?」
「俺は蘭子からほしいのに~」
「あげるけど……あげるけど期待しないで」
「期待するって!」
うん。
他の女子(諒哉ファン)に負けないように頑張ろう。
だって、あたしが諒哉の彼女だし。
「じゃっ!また明日なっ、蘭子」
「うん。また明日」
「照れてる蘭子も可愛いなぁ~!」
「可愛いって言うな……可愛くないっ」
頭をくしゃくしゃ撫でられる。
もう………髪の毛ぐちゃぐちゃになるじゃん。
だけど、強く怒れないのは満更じゃない気持ちの証拠。
あ………電車来ちゃった。
「諒哉……」
「ん?寂しいの?チューしてあげよっか!」
「……しなくていい!」
可愛いげないのって不利。