自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
放課後に蘭子のクラスまで行って待ち伏せ。
出て来た瞬間にガバッと抱きついてみたり。
「うっ……ちょ、いきなり何?」
「蘭子に会いたくなって~♪一緒に帰ろーぜっ!」
「うん。帰る。まだ、お返しもらってないし」
「ちゃんとやるから安心しとけって!」
疑いの目をかけられる。
俺ってそんなにお返ししないヒドイ彼氏に見える!?
もうちょい信じてくれてもいいのに。
下駄箱を出てから、どちらからともなく手を繋ぐ。
ちっちゃい手可愛い~。
「3月になったと言えどやっぱ帰りは寒いな。寒くない?」
「手繋いでるから大丈夫」
「俺も~。蘭子の手あったかいもん」
「あたしの体温奪わないでよね」
「奪う~♪」
「ざけんなっ」
うっ!!
調子こいたら蘭子お得意のグーパンチ入りまーす!
やっと、あばら治りかけなのにヤベー痛い!
「蘭子ちゃん……痛い!」
「調子に乗るの禁止」
あ~………これ結婚したら絶対に『かかあ天下』のパターンだ。