自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
幼なじみがライバル!?
【諒哉side】
ふわっとあくびをかまして、昨日染め直したばっかの金髪をセットする。
しばらく放置してプリンだったからな~。
根元までしっかり染まった金髪にワックスをつけて、スプレーをかける。
鏡の前でセットする俺の足元に寝起きの秋哉がまとわりついて来た。
「どしたー?秋哉」
「兄ちゃん!それなぁに?」
「ん?スプレー。秋哉もかけっか?」
「かけるぅ~♪」
さすが俺の弟。
ワックスで髪盛ってやれば、なかなかのイケメン♪
「秋哉カッコイイぞ!ママに見せて来い!」
「うん!ありがとう!兄ちゃん♪」
トテトテ廊下を走ってく。
はぁ~………今日から高校2年か。
どんな1年入って来るだろ?
俺からトップの座奪うほどの度胸ある後輩とか入って来ねぇかな。
いや、トップ取られたら困るけど。
ネクタイを結び直して少し緩める。
めんどくさいけど、学校行きますか~!!
銀たんと大地待ってるし。