自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
満足そうな顔で、あたしの机の上にスマホを置いた。
「これで俺らは友達♪何かあったら気兼ねなく連絡ちょーだい!」
「早く教室帰れ」
「なんでそんな冷たいかなぁー」
「だ、だって……」
あたしは自由人。
人からなんと言われようと、好きでやってるから気にしない。
でも、校内トップ兼女子人気ナンバーワンのせいで女子の視線が痛い……。
全部、全部、全部コイツのせい。
「……いい加減にして。ほんとに来ないで」
「ごめんごめん!すぐ帰るから!」
「笑い事じゃない。こっちは真面目に言ってんだよ」
アンタなんか大嫌い。
校内トップのヤンキーってより、ただの目立ちたがりじゃん。
苦笑して教室から出てく桜井諒哉と、それを睨んでるあたし。
ありすは困った顔であたし達を交互に見た。