自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー



オムライスを食べてからは、三人でテレビを観る。


蘭子に抱っこされてる亜夕が羨ましく思って、ぎゅっと蘭子を引き寄せた。


「ちょ、ちょっと何すんの?」

「少しは俺に構えバカ……」

「しかも拗ねてるしっ。亜夕と張り合ってどうする」

「蘭子はここ!俺の側にいろよー……」


脚の間に、亜夕を抱っこしてる蘭子を入れてぎゅっと抱きしめる。


亜夕がきゃっきゃ喜んでるからいいや。



「らんちゃーん。亜夕とお風呂入ろ?」

「お風呂?入ってあげたいけど……。着替えとか持って来てないし…」

「俺のTシャツとジャージ貸すか?」

「ん、助かる。ありがと」

「いーえ」


二人で手繋いで、仲良く風呂場に行く。


あー……俺暇だなぁ。


でもなんか、すげー楽しい。


もし、蘭子と結婚して子供産まれたらこんな風なのかなーって。


俺はもうちょい子供に好かれたいけどさ。


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