自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
【蘭子side】
何もなく暇してたGW。
諒哉から電話きたって思ったら、子守りのお願いだし。
まぁ、可愛いからいんだけどね。
「らんちゃん!」
「蘭子ー♪」
「待って。二人とも暑い」
「らんちゃん!一緒に寝よ!」
あたしにバフっと勢いつけて抱きついてきた亜夕。
受け止めて撫でてあげれば、嬉しそうに笑ってすりすり。
可愛い…!
今度は背中に感じる重み。
あたしの首筋に垂れる水滴。
「諒哉。ちゃんと髪乾かして。冷たい」
「だってさ~蘭子が亜夕に取られたら嫌だもん。くっついてたい」
「亜夕に対抗してどうするのよ……」
「だって俺の蘭子ちゃんなのにー……」
リアルにいじけるのやめてもらえませんか。
くっつかれて悪い気分はしないけどさ……。
すっぴん可愛いとか、褒めてくれるし。
諒哉はあたしを喜ばせるのが、すごくうまいと思う。