自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
真夕美さんにぐいぐい諒哉との質問責めされながら帰る準備をして、亜夕ともお別れ。
可愛くて良い子で楽しかった。
「らんちゃん、どこ行っちゃうの?」
「諒哉と帰るね。……そんな泣きそうにならないで」
「ヤダ……らんちゃんといたい!」
「コラ亜夕!蘭子ちゃんのこと困らせない!」
「また会えるから大丈夫。またあたしに会ってくれる?」
「うんっ!会うっ!」
泣きそうになりながら、あたしの指をぎゅっと握った。
諒哉はまたもや、いじけ気味。
亜夕は諒哉にもなついてるから大丈夫なのに。
「じゃあな、亜夕!」
「らんちゃーん!バイバイ!」
「また俺より蘭子かよ!」
「バイバイ、亜夕」
亜夕とバイバイして、真夕美さんちのドアが閉まると諒哉は手を繋いだ。
二人っきり。
照れる………。
「ありがと、蘭子。亜夕のめんどー見てくれて」
「別に。あたし何もしてない」
「いやーマジで蘭子いないとダメだわ、俺!」
苦笑してあたしの頭を撫でた。
あたしだって………諒哉いないとダメ。