自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
改めて思う。
1年って長いようで、実際過ごしてみると短いかも。
多分それは諒哉が楽しませてくれてるおかげ。
こんなに、性格まで完璧なヤツとあたしって釣り合ってるのかな……。
「諒哉さ……」
「なぁに?蘭子」
「あたしのこと好き?てか、なんであたしみたいな無愛想と付き合おうって思ったの?」
「えーいきなり!?うーん……なんだろ…。でも蘭子は世界一好き」
お前も分かってないのかーい。
見た目で選ぶんだったら、あたしより可愛い子や美人は山程いるのに。
「あ!でもね!」
「うん」
「一目惚れだよ。これ本気ね?」
「一目惚れ……」
「他の女の子と違う空気を持ってて、媚びないところを好きになった」
要は、この無愛想さが吉と出たわけ。
もうちょい可愛げのある子になりたい。
たまには………可愛いとか思われたいから。
「蘭子はそのままでいーの!ほら、教室戻るか!」
「最近の諒哉は真面目だね」
「彼女のために、極力ケンカも避けてますから」
傷をしないのは嬉しいこと。
出来れば、このまま避けててほしいな。