自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
【諒哉side】
6月はやっぱ梅雨時期のせいか、ここ最近はずーっと雨。
ま、その分蘭子と相傘して帰れるから楽しくていんだけど。
1年って早いな~。
彼女とここまで長く続いたの初めてだし、蘭子だから続いたと思う。
マジで俺の最高の彼女!
「蘭子ちゃーん!一緒に帰ろ~♪」
「抱きつくな暑苦しい」
「冷たい!けど、そんなとこも含めて好きだよ♪傘入れて!」
「ん、持って」
俺がピンクの傘を持って蘭子に傾ける。
折り畳み傘だから狭いわけ。
そんなんでいるから、俺の肩はびしゃびしゃだけど気にしなーい。
蘭子が濡れなきゃそれでいい。
「諒哉が濡れる。もう少しこっち」
「いーの!俺は割り込んで入ってるだけだし、蘭子が風邪引いたらどーすんの!」
「いや、学校休んで治すし大丈夫。で、相傘禁止にするから」
「尚更ダメ!!休まれたら寂しいし、相傘禁止は精神的にキツイからヤダ!」
「分かったから…うるさいな」
相傘って、さりげなーく彼女と密着出来る最高のシチュエーションじゃん。
それが禁止なんて無理!!