自由人女子に一目惚れした天真爛漫ヤンキー
なんだかんだ言っても、蘭子は俺と相傘してくれるし。
湿気で髪の毛きまんなくて、テンション下がって憂鬱になる雨にはサヨナラ。
蘭子がいると雨の日だって楽しい!
────────なのに今日は………
「は、晴れたー!?なんで!」
「いいだろ、晴れで。雨なんて湿気が鬱陶しくて煩わしいだけ」
「おー!今日の降水確率10%だって!夜、バイクで走ろっかなぁ~♪」
空き教室の窓から叫ぶ俺。
銀はいつも通り冷静に空を見て、大地はスマホで天気確認。
朝は小雨降ってたのに~!!
俺の相合い傘したいって気持ち返せ!!
「雨より断然晴れでいい。俺は晴れてる方が好きだ」
「なぁ、諒哉!銀たんが晴れ好きな理由知ってるか~?」
「知らねぇな。髪崩れないから?」
「愛しの彼女のありすちゃんが、晴れてる時の快晴が好きだから♪」
「つーか、なんで大地が知ってんだよ!お前、ありすのストーカーか!?」
「銀たん恐い♪」
最近、銀たんのノロケがヤバイ。
あんなに彼女大切にする銀たんは初めてだと思う。